イトウファームの米作りについて
イトウファームは、新潟県のほぼ中央に位置する燕市にあります。 燕市は金属洋食器をはじめ工業で有名な街ですが、実は農業も大変盛んな街で市の面積の約半分は農地で、市内を流れる信濃川と中之口川が運んだ豊かな土壌が美味しい農産物を 育んでいます。 米どころ新潟県の中でも燕市は全国有数のコメ出荷量を誇り、当地域は越後平野と呼ばれ る本州日本海側最大の平野の中にあり、平野面積は東京都の面積に近いくらい広大で、秋の稲刈りシーズンは稲穂の黄金の絨毯が延々と広がる光景は絶景です。近くにある弥彦山は越後平野のどこからでも見渡すことができ、ランドマーク的な存在となっております。
そんな地域の中で当ファームでは、土づくりに拘り籾殻を田んぼに戻したり有機肥料を使ったりと環境に配慮したお米を育てています。
お米の品種と品質について
イトウファームでは、コシヒカリ・新之助・ゆきん子舞・こしいぶきなど複数の品種を栽培しております。各品種の特性にあわせて、適正な時期に収穫出来る様に作業を細分化して最適な管理が出来る様に、播種(種まき)・田植え・稲刈りまでをコントロールしており、ゴールデンウィーク中に一気に田植えを終わらせる作業優先な体系ではなく、作物優先を心掛けてこだわって作っています。
品質については、刈り取ったお米を遠赤外線乾燥機を使用する事で、遠赤外線効果でお米の表面と中心部の温度差が生じにくいのでお米が割れる胴割れを防ぐだけでなく、お米の食味も上がりますし、品質管理の為に色彩選別機も導入してありますので不良米・石・ガラス・樹脂などの異物を取り除き安心安全な品質お米を提供しております。
収穫したお米の管理と精米について
品質管理
お米の管理についてイトウファームでは、種籾の選別から始まります。選別する機械を使い粒の小さな籾(屑種籾)やチリ埃を除去して塩水選と同等な効果を得る作業で、この一手間で健全な種籾のみを使用しています。
近年では、塩水選をする農家も減っておりますがイトウファームでは良い種籾に拘るので大切な作業になります。良い種籾を選別した後は、種を育苗箱に播種してハウスでしっかりと管理しており、田植えをする品種および日程を考え複数のハウスに日にちを分けて播種して適期に田植えを行います。
田植え後は、水管理が大切になります。ただ水を田んぼに入れるのではなく天気予報や気温を考慮して時には水を出して乾かしたり、水が必要な場合は入水したりと圃場(田んぼ)を細かく観察しています。
全ての圃場の水位を見るだけでも大変な作業ですし、同時に草刈りなどの管理作業も並行で行います。雑草があるとお米に虫がついたり風通しが悪くなり病気にかかったりと品質低下を招くので、水管理と除草作業は美味しいお米を作る為の大切な作業になります。
そうして、秋に稲刈りとなります。コンバインで収穫してから直ぐに遠赤外線乾燥機でお米を優しく乾燥し、乾燥後のあら熱を覚ましてから籾摺り作業で玄米にします。玄米から計量の前にイトウファームでは色彩選別機を導入し、一粒一粒を3台のカメラでチェックして不良米や異物を除去しています。
お米の保管
お米の保管については、お米専用低温貯蔵庫で温度と湿度の管理を行なっております。精米については玄米を冷蔵庫から取り出し半日から1日かけて常温まで戻してから精米するので、一番美味しい状態で精米し出荷となります。